こんなに頑張っているのに、給料が全然増えない。
もう少しだけゆとりのある生活が送りたい。
今月も支払いがギリギリだ、どうにかしたい。
私たちの生活から切り離せない存在である「お金」。ですが、その存在に悩まれている人は本当に多いですよね。生活の中で、消費者金融の広告をたくさんみることがその証拠だと思います。
今回紹介したい「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」は本書が刊行された2013年時点で51ヶ国語に翻訳され、109ヶ国で読まれている大ベストセラー。
今まで読んだお金の本で一番おもしろかったです。文章も読みやすく、理解しやすい。
お金について学ぶことがどれだけ大切か、がわかります。
そして学ばないと人はどんな悲惨な目にあうかを教えてくれます。
「お金」について少しでも悩んでいる人がいるなら、まずこの本を贈りたいと思うほどにおすすめ本です。
この本を読むべき人
- 給料明細を見て、がっかりする人
- 税金が引かれすぎてうんざりしている人
- ローンが重たく毎月げんなりしてる人
- こんなに税金を払っているのは納得できないと思っている人
- 経済的にもっと安定したい、と思っている人
この本で学べること
この本で学べることを、ポイントを押さえつつ、本文を引用しながら解説していきますね。
金持ちになれない人の考え方
あなたは今、お金について悩みや不満がありますか?
毎月のように支払いに追われ、給料明細や請求書とにらめっこ。支払いが終わったら、ほとんど手元にお金が残らない。
「もっと給料が上がれば、こんな風に悩まないのに。」
自分の給料が増えたら、自分の経済的な問題が解決する=金持ちになれない人の考え方、だと本書は教えてくれます。
え、どういうこと?
中流以下の人はお金のために働く。まずはこの意味をしることからです。
詳しく解説しますね。
金持ちになれない人の働き方,その原因
あなたは今、自分の働く環境についてどう感じていますか?
給料や待遇に不満がありますか?
こんなに自分は頑張っているのに、こんな低い給料では割にあわないと思っていませんか?
自分がこんなにやっているのにちっとも評価してもらえない!
自分の働く環境や相手が悪いから、自分の給料が低い!と思っている人にはそれを改善するためにどんな選択肢があるのでしょう。
多くの人は仕事を辞めてもっと昇進の見込みがあり、給料のよい職場を探すのではないでしょうか。そして給料があがれば、問題が解決すると思うのではないでしょうか。
そう思って頑張って働いてるよ!
「今の給料では安すぎる、転職して年収をもっとあげよう!」私もそう思っていました。
ですが、年収が上がっても「もっとお金が欲しい」と思う気持ちは消えることがなく強くなる一方でした。そして成果を上げ、稼ぎを増やすためにより仕事に打ち込むようになりました。
そしてまた思うのです。
自分がこんなにやっているのにちっとも評価してもらえない!こんな給料では割に合わない!もっとお金が欲しい。
ですが本書ではこういった考えが「金持ちになれない人の働き方」につながると書かれています。
きみはものの見方を変えなくちゃだめだよ。つまり問題なのは私だといって私を責めるのをやめるんだ。
私が問題なんだと思っていたら、私を変えなければそれは解決しない。
もし、自分自身が問題なんだと気づけば、自分のことなら変えられるし、何かを学んで賢くなることもできる。
大抵の人が自分以外の人間を変えたいと思う。でもよく覚えておくんだ。
他の誰かを変えることより、自分自身を変えることの方がずっと簡単なんだ。ーp40引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
働かないとだめだ!給料が上がれば、自分は楽になる!と考える根本的な原因は次で説明する「負のループ」にあるのです。
金持ちになれない原因 ー 恐怖と欲望が仕掛ける負のループ
生活水準はあがっても手元にあるお金が大きく増えることはありませんでした。給与が上がれば、ひかれる税金も増えていくからです。
加えてお金に関する考え方が変わっておらず、増えた分だけ使ってしまう「負のループ」にハマっていたからです。
大抵の人はお金で動く、それは人間だれしも恐怖と欲望という感情を持ち合わせているからだ。
まず、お金を持たずにいることが怖いから必死で働く。
そして給料を受け取ると欲張り心が頭をもたげ、もっとお金があればあれも買える、これも買えると考え始める。
この時に人生のパターンが決まるーp52引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
うーん、でもこう考えてしまうのは普通な気がするけど、、
恐怖と欲望は誰でにもある感情です。大切なことは、その感情との付き合い方にあります。
考えることの重要性ーお金に支配されないために
人間は生きている間、恐怖と欲望と常に向き合い続けることになります。
お金持ちになれない多くの人は、その恐怖と欲望に突き動かされるがままに、どこへ向かって動いているのかわからないまま、高い給料や安定した仕事をもとめて一生を過ごします。
金持ち父さんは忙しい日々の中で、自分が本当に考えていることはなんなのか、と自分に問いかける時間をとるように投げかけてきます。
感情に反応するのではなく、自分で自分の考えを選ぶんだ。
請求書の支払いが出来なくなるのが怖いからというだけの理由で、それを解決しようと毎朝起きて仕事に行くのではなくてね。
考えるってのはときには自分自身に問いかけるための時間をとることを意味する。「もっと一生懸命働くことがこの問題を解決するのに1番いい方法なのか?」と。仕事は長期的な問題に対する短期的な解決方法でしかない。と気づかなければいけない。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
でも、お金がなくなるのはやっぱり怖いし、仕事をしないのはもっと怖いよ!
「お金のために働かないといけない!」という恐怖と欲望に引っ張られてしまうと、
上記で述べた恐怖と欲望のループに捕まってしまいます。
恐怖と欲望が大きくなってしまうのは、お金のことを知らないからだと金持ち父さんは説きます。
次はお金の知識、ファイナンスインテリジェンスの重要性を解説していきます。
お金について学ぶ重要性
お金を稼がなければいけない!と請求書や支払いに頭をなやませる『負のループ』から脱出するためにはどうしたら良いのでしょう。
お金についての悩みをなくしたい。そう願うのであれば。お金について勉強しなければいけません。
お金のことについては学校で勉強した記憶がないよ。
私も学校で読み書きや歴史は学びましたが、お金に関する知識=ファイナンスインテリジェンスはほとんど勉強することがありませんでした。
お金の基礎づくりが金持ちになる基本
もしあなたが高層ビルを建てるとなったら、まずは大きな土台を作ることからはじめるのではないでしょうか。
小さく浅い土台の上に建てたビルはすぐにグラついてしまいます。
金持ちになる方法も、これと同じことだと金持ち父さんは説きます。
金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
言われたら、そうだろうけど何を勉強したらいいの?
本書の中では多くのことが指摘されます。その中でも私がもっとも大事と感じたことを解説します。
資産と負債の違いを知る
金持ちは資産を手にいれる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
資産と負債の違いを知り、資産を買わなければいけないということだ。金持ちになりたい人が知っておきべくことはこれに尽きると言っていい。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
うわ、ここでいう中流って自分のことだ。初めてこの文章を読んだ時に、ズドンっと心に響いた一言です。
私が「資産」だと思っていたのは、私のポケットからお金をとっていくばかりでした。
本書を読んで、わたしが一番共感したのは、持ち家は資産でもなく投資でもなく、「負債」という考え方でした。
え、マイホームが負債になるの??
作品中でも、この考えには批判的な方が多いだろう、とも述べられています。
私自身がマンションを購入したことがありますし、2024年現在はマンション価格が高騰しており、持ち家がある人はチャンス!とか言われていますよね。
なので、絶対的な考えではないかもしれませんがこれから不動産ローンで家を買おう、としている人には下記の引用パートを必ず読んで欲しいです。
家のローンだけでなく、固定資産税の支払いも本当にバカになりませんよ!
このままマンション価格が上がり続ける保証もないです。そして、あなたが買おうとしている不動産はあなたのポケットにお金を入れてくれるでしょうか。
- ほとんどの人は完全には自分のものにならない家のために一生お金を払い続ける
つまりほとんどの人は何年かおきに新しい家に買い替えるが、その度に前の家の支払いはすませても大抵は前より大きな家を買うための新しい30年ローンをくむことになる
- たとえ住宅ローンの返済の利子分を所得税の対象の所得から控除することができたとしても、その他の経費は税金をとられたあとの収入から払わなければならない。
たとえローンを払い終わったところで、その経費は変わらない。- 固定資産税もバカにならない。
私の妻の両親は自分たちの家にかかる固定資産税が月額にして千ドルを超えた時その額にびっくりした。引退後だったので、この負担額は2人の家計に大きな影響を与えた・- 家の価値はつねに上がるとはかぎらない。
私の友人の中には100万ドルで購入したが。今はそれよりずっと安い値段でしか売れないという家を持っている人が何人もいる。- 持ち家を所有することにともなう「損失」の中で最大のものは、それによって大切なチャンスが失われることだ。
- 家に全てのお金を注ぎ込んでしまったら、あとは前にもまして一生懸命働くしかない。というのも家にかかるお金が支出としてどんどん出ていく一方で、資産の欄には何も貯まらないからだ。
これが中流家系の典型的なお金の流れのパターンだーp94引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
この指摘が教えてくれることは「持ち家」に限ったことではありません。自分の収入を超えた「借金をしなければ買えないようなもの」を買ってしまった時に失う損失の話です。
金持ち父さんは、借金でものを購入してしまうことで3つのものを失うリスクがあるといいます。
有価証券への投資など、資産を増やす努力を早い時期に始める代わりに借金をしなければ買えないような家を買った場合、最終的にそれを少なくとも次のような3つの損失をその人に与える。
1.時間を失う。ほかの「本当の資産」に投資していればローンをせっせと返している間に、その価値が上がったかもしれない。
2.投資に回せるはずの資本が減る。家を買ったことによって、それからずっと払い続けなければならなくなる高い維持費は本当なら他の投資に回すことができたはずのお金だ。3.教育を受ける機会を失う。ふつう人は持ち家、貯金、年金などを資産として考えそれをあてにする。そして投資に回すお金はないからといって、投資には手を出そうとしない。このことは投資の経験を逃していくことになる。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
家を買うな、という表面的な話ではなく資産と負債の違いを理解するべきだという話です。
資産を増やすことを大事にしなさいと言う意味に私はとらえています。
金持ちになるための思考
本書の最後に学べることはお金持ちの思考のプロセスです。
お金持ちになるための思考で「力」を手にいれる
強い目的意識を持つ-精神の力
あなたはお金持ちになりたいですか?と問えば、多くの人は「YES」と答えますよね。ですが、その後に金持ちになれない現実的な問題が、浮かんできてとても自分にはできないな、と思ってしまう。
金持ち父さんは、金持ちになるのは簡単でもなく、ひどく難しいものでもなかったと言います。
何かをやる「理由」あるいは「目的」は「やりたい」という気持ちと「やりたくない」という気持ちが組み合わさったものだ。たとえば私が金持ちになりたい理由は、私の心の奥にある「やりたい」気持ちと「やりたくない」気持ちが組み合わさったものだと言える。
「金持ちになるのは簡単だった」と言えたらどんなにいいかと思う。実際は簡単でもなく、またひどくむずかしくもなかった。ただ言えるのは、強い目的意識、理由づけがなければ人生でも何をやるのもむずかしいということだ。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
あなたの「やりたくないこと」はなんですか?そして「やりたいこと」はなんですか?
自分なりに考えるために書いてみました。
私の「やりたくないこと」「やりたいこと」
やりたくないこと
- 一生仕事を続けるのはいやだ。
- 両親と同じような安定した職につき、郊外に一戸建てを持つなどという両親と同じ夢をもつのもいやだ。
- 馬鹿みたいに税金をとられるのはいやだ。
やりたいこと
- 世界中を旅行し、自分の好きな場所に好きなだけ滞在したい。
- 私はお金を自分のために働かせたい。
- 好きな時に好きなだけ本が読みたい。
- 大切な人との時間に、財布を気にすることなくお金を使えるようになりたい。
毎日自分で選ぶ-選択する力
金持ち父さんはお金に困っている人は、たいてい同じことを言うと指摘します。それは「金持ちにならない言葉」です。
上記したような言葉たちは、私たちからふたつのものを奪っていきます。
- 最も貴重な資産である時間
- お金について学ぶ学習意欲
私自身も、「将来の資産形成とか、もう少しお金がたまってからでいいや」と考えていました。そう考えている間ほど、お金について勉強しなくなるのです。
思い出すだけで腹立たしい、、、昔の自分にビンタしてやりたいです。
本書の中でも、下記のように指摘されています。
いまお金がないからといって、それは学ばなくてよい理由にはけっしてならない。
自分の時間やお金をどう使うか、何を学ぶかは私たちが毎日選択すべきことなのだ。
これこそが選択する力だ。
わたしたちは自由に選ぶことができる。私は金持ちになる道を選ぶ、その選択を私は毎日行っている。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
確かに、お金がないからって止まっていても問題は解決しないよね。
お金について改善したい!と思いながら、日々の行動を選択する。そうしないと時間やお金はどんどん無くなっていきます
私たちが将来金持ちになるか、貧乏になるか、あるいは中流のままで終わるか、その道を選択する力は私たちの手中にある。
たとえわずかでもお金を手にするたび、私たちはこの力を手にしている。
金持ちになれるかどうかは、そのお金をどう使うかにかかっている。貧乏から抜け出せない人は、お金を使う時に悪い習慣に従う方を選ぶ。
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
お金持ちになりたければ、お金の基礎知識を時間とお金を使ってしっかりと学ぼう。ということですね。
友人を慎重に選ぶ-協力の力
金持ち父さんは、友人を選ぶ時その人の財力では選ばないと言います。
え、お金持ちはお金持ちとつるむとばかり思っていたよ。
財力目的ではなく、その人から何を学べるか、で友人を選ぶそうです。
私が本書から感じたのは、お金持ちの周りには「結果的にお金持ちがあつまってくる」ということです。
なぜなら、自分がお金持ちになりたいと考えているなら必然的に意識があがり、その情報を持っている人との時間が増えていくからです。
類はともを呼ぶ。朱に交われば赤くなる。
学びや自己投資に積極的な仲間と交われば、自然と自分もそうなる。
つまりその時の目的にあった仲間とつきあうことが自分のステージをあげるための最善策、だから友人を慎重に選びましょうということではないかと思っています。
表面上の人付き合いの話ではなく、貧乏から抜け出せずに苦しんでいる人の考え方を取り入れてはいけないという話だと私は考えます。
貧乏な人や、臆病な人の言うことは聞いてはいけない。
特に投資やお金の話。そう言う人たちはいつも何かがうまくいかなくなると思っていて。その理由をいくつも並べあげる。問題は世の中の多くの人がその言葉に耳を傾けてしまうことだ。
昔から言われている「類は友を呼ぶ」という諺は当たっている。p219
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
新しいやり方を次々と仕入れる-速習の力
本書で読み取れる知識の中で、金持ちと中流以下の人たちの間で決定的な違いがいくつかあります。
その中の一つが「学びの速さ」、もっと言えば「お金の増やし方に関する情報」への貪欲さでしょうか。
もっと効率よく資産をふやすことは出来ないか、もっとチャンスを感じられる情報はないのか?常にお金の作り方についての勉強を欠かさない、というスタンスを感じられました。
もうお金持ちになっているのに、もっと向上しようとしているんだね。
お金から自由になることの重要性を知っているからかな、と感じました。
そのためにもっとお金について学ぼう、お金をコントロールできるようになろうと学びつづけるのではないでしょうか。
給与以外でお金を生み出す方法がないかを探そう、学ぼうということかなと感じました。
そしてその中でもより効率的な方法を探そうとする姿勢を持つことが金持ちになる速度を上げていくことになると思います。
「その人がどうなるかは、学んだことによって決まる」というものだ。
言い換えれば「何を学ぶかは、慎重に決めなさい。頭脳はとても大きな力を持っていて、その中に詰め込んだものによって、あなたがどうなるかが決まる」ということだ。
お金に関することとなると、ほとんどの人の頭の中にあるのは、学校で習った基本的なやり方だけだ。つまりお金のために働くというやり方だ。世の中にはびこっているこのやり方に従い、何百万という人が朝起きて仕事に出かけ、稼いだお金で請求書の支払いをすませ、余ったお金でいくらか投資信託を買い。また次の日に仕事に出かける。これが大部分の人にとっての基本的なやり方、いわば「お金の作り方」の基本だ。
いまやっていることにうんざりしている人、あるいは充分なお金を稼げないでいる人、そういう人たちはいま自分の頭の中にある「お金の作り方」を買える必要がある。P223
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
自分に対する支払いを最優先にする-自制の力
わたしが本書を読んでいて、もっとも重要、かつ習得がむずかしいものは「自己抑制能力だな」と感じました。
インセンティブやボーナスが入り、気が大きくなり人に奢ることもあるでしょう。
給与が上がるとすぐに洋服を買ってしまったり、衝動買いをしてしまったりすることもあるでしょう。その結果、手元にあったお金を使い果たしてしまう。
それら全てが自制心がないために起きます。本書の中で学べることの一つに金銭面でのプレッシャー、浪費につながる衝動をコントロールできることが金持ちになる必須条件ということが言われています。
貧乏な人は、貧乏になるような悪い習慣を持っているから貧乏から抜け出せない。この悪い習慣の一つは、貯めたお金に手をだすことだ。
金持ちになる人は、貯めたお金は請求書の支払いのためではなく、より多くのお金を作り出すためのものだということを知っている。p229
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
元手は必ず取り返す-ただで何かを手にいれる力
本書の中で金持ち父さんは何度も「私のお金をいかに短期間で取り戻すか」について言及します。また、「何をただでもらえるか」を考えることにも重きを置いて語られます。
これは投資における「分け前」に相当します。何かに投資したら、必ずおまけ、つまりただでもらえる何かがついてくる。
私にとって本書も「投資」です。お金持ちになるための知識 ➕ ブルグやSNSで語れるネタが手に入りました。
投資する対象が自分に何を返してくれるか、を事前に深く考えるのはお金に関することだけではありませんよね。
何を勉強するのか、も同じことです。〇〇するから、❌❌の状態になっていたい、を事前に自分の中で決めて行動しましょう。
贅沢品は資産に買わせる-焦点を絞る力
もし、手元に100万円を渡されたらあなたはどう使うでしょうか。先述したお金に関する知識ががある人、ない人で使い方がまったく異なってくるでしょう。
- 100万円でデレビや洗濯機、洋服などを買い直しすっかり使い果たしてしまう人
- 資産を購入し、100万円を150万円、200万円と増やしていく人
大切なことはお金を使って直接ものを買うことばかりせず、資産から生み出されたお金で欲しいものを買えるように資産を買い増していくことです。
自分を抑制する力を習得できない人は金持ちになるのを諦めた方がいい。
なぜなら、資産からキャッシュフローを産むと言うのは理論的には簡単なことだが、お金を運用するための精神的な強さをもつことは非常に難しいからだ。
誘惑に満ちた現代の消費社会では、支出の欄を増やし放題にする方がずっと簡単だ。
精神的に弱い人は、抵抗する力がないのでお金は簡単に流れ出てしまう。
そのために貧乏になり、いつも支払いに追われることになるのだ。P237
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
お金の主人になるには、お金より賢くなる必要がある。本書で学んだとても大切なことです。
貧乏な人は、貧乏になるような悪い習慣を持っているから貧乏から抜け出せない。この悪い習慣の一つは、貯めたお金に手をだすことだ。
金持ちになる人は、貯めたお金は請求書の支払いのためではなく、より多くのお金を作り出すためのものだということを知っている。p229
引用元:金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
まとめ: お金について悩んでいる人に贈りたい名著です
この記事では「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」について解説しました。
この本で学べること
私が今まで読んだお金の本で一番おもしろかった作品です。
文章も読みやすく、理解しやすい。
お金について学ぶことがどれだけ大切か、がわかります。
そして学ばないと人はどんな悲惨な目にあうかを教えてくれます。
「お金」について少しでも悩んでいる人がいるなら、まずこの本を贈りたいと思うほどにおすすめ本です。
最後までお読みいただきありがとうございました。