
はじめに
日々の中で、気付かないうちに“ダラッと”時間を使ってしまっていませんか?
- 通勤中の電車の中
- 会社の昼休み
- 帰宅後、ベッドで横になったままのスマホタイム…
気がつけばYouTubeやSNS、漫画アプリを開いて、15分…30分…と時間が溶けていく——。
「これって無駄だよな…」
「もっと有意義なことに時間を使いたいのに」
「でも、やめられない…」
そんな風に、自分でもわかっていながら“やめられない習慣”にモヤモヤしていませんか?

実は私も同じでした。「人生をもったいなく過ごしてる気がする」
「もっと充実した時間の使い方、できないのかな?」
——そんな漠然とした違和感をずっと感じていたのです。
そして、今回紹介する本と出会って「なるほど、これだ」と腑に落ちた瞬間がありました。
「なんとなくスマホを触ってしまう日常」から脱却したい方へ、肩の力を抜いてぜひ読み進めてみてください。
この本をおすすめしたい人
- 人生に大きな不満があるわけではないが、行き詰まりを感じる人
- 色々なライフハックを試してるけど、充実感を感じられていない人
- 本当は有意義な時間を過ごしたいと思っている人
- このままでいいのかな、という漠然とした焦りや不安が生まれている。満たされない感覚がある人
- 自分にとってのやるべきことや有意義なものがわかっていない人
- 時間がないと言いつつ、スマホをだらだら触ってしまう人
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本書からの問題提起

なぜ、私たちはやらない方が良いとわかっていることに時間を使ったり、有意義に時間を使い切ることができないのでしょうか?
本書の中では問題を下記のように提示してきます。
自分にとって重要なことや、やるべきことの優先順位がわからない人が多いのではないか。そして、人生において本当に大切なものと向き合う時に邪魔をしてくるものの正体がわかっていない。それらを解決できないまま、時間だけが過ぎていく。
【中略】
有意義な時間を過ごしたいとはぼんやり感じている、この繰り返しの結果、なんとなく日々をこなすだけになってしまいこのままでいいのかな?と漠然とした不安、何か満たされない感覚が生まれているのではないか?
引用元:あっという間に人は死ぬから 時間を食い尽くすモンスターの正体とその倒し方

充分な給料をもらい、過不足のない生活水準で日々を過ごし、特に不満があるわけでもない。けれど、いつの間にか熱量を持って取り組めるものがなくなってしまっていた自分にはすごく響きました。
改めて考えると、自分がどう生きていきたいのか?をスラスラっと言えない自分がいました。
本書では後悔するとしっていながら、すべきことを先延ばしにし時間を浪費してしまうメカニズムについて解説してくれます。
大切なものと向き合う時に邪魔をしてくるもの🟰逃れることのできない人生の三つのことわり

生きる上で人間には逃げることができない3つのことわりがあります。それは死、孤独、責任です。
3つとも目では見えないですが、確かに正面から向きあうとヘビーな話題ですよね。
筆者によると、これら3つを意識するとストレスが生じ心理的な苦痛から逃げる、ストレスに対する意図的な対処🟰コーピングをとるそうです。
例えば”死”。
人は必ず死にますよね。だがいつ死ぬかわかっていると迫り来る死の恐怖で何もできなくなってしまいます。
普段の生活では死を忘れていた方が都合が良い。
死や老い、病の恐怖から目をそらして生きている。
深夜の暴食、多量の飲酒などはまさにそうですよね。真剣に健康に向き合えば、とてもじゃないけどできない行動です。
翌日の食事でバランスを取ろう、付き合いもあるし仕方ないとか言い訳をします。
確かにリフレッシュになる面もあるし、悪いことばかりではないです。ですが。中長期的にみると人生に悪影響を及ぼします

大人が落ち着いて考えれば、避けることができるのになぜやってしまうのだろう?
なぜ、わたしたちは非合理的な行動を続けてしまうのか?

ここのパートがとても響きました。
なぜインスタのリールをだらだら見てしまうのか?深夜にがっつりと食事を取ってしまうのか?重要度の低いものにお金を使ってしまうのか?

これらの行動をとることが、本人にとって正当な理由づけになる。自分に向かって言い訳ができるからです。
気になる情報が流れてきて、それを知っている方が良い気がするから。見ている方がリフレッシュできる気がするから。
長期的に見て、仕事で成果を出したかったり、自分の中で”こうありたい””もっとこんな自分になりたい”という向き合うべき事柄から目を逸らしています。
本書の中で具体的な”目を逸らした行動”が書かれていたので、ご紹介しておきます。

これらの自分を偏見や思い込みを肯定する証拠を見つけて、自分の行動を正当化したり、自分で自分に嘘をつく行為を"自己欺瞞"といいます。
人は自分にも他人にも嘘や言い訳をすることに「多大な時間を使っている。」
しかし、嘘なのか本当なのか自分にも他人にもわからない事が多い。まるで本当のように嘘をつき続ける事で自分の本心を見失ってしまうのです。
私たちは生きていく上で、自分が豊かになる選択をしているつもりだが実際はそうでないことが多いのです。
実際は豊かになっていない行動例
- 海外旅行資金を貯めようとして、はや5年。
- 理想の相手を探すも自信がないから、ジムに通い始めてはや一年。
- セミナーやビジネスを始めて万年企業準備中。
- やりたいことを探し続けているが、これといったものがない。

我々は本命の行動ではなく代替の行動に時間やお金を使っている。満足したふりをして限りは、いつまでも本命の行動に辿り着けないのです。
そして死に際に思い出す。「ああ、あれをやっておけばよかった」と。
自己欺瞞はいっけん筋が通っているから、自分で嘘をついている事に気づかない事が多い。向き合いたくない真実から逃げる為に、無意識に言い訳を捏造し嘘をついている。それが人生を浪費してしまう理由です。
引用元:あっという間に人は死ぬから 時間を食い尽くすモンスターの正体とその倒し方
今の自分の現状、感情を客観視して受け入れる事が大切。そして自分の感情と行動を切り離す。自分の価値観を明確にし、それに基づいて行動することが自分の人生の時間を有意義に使うためのキーになります。

以下は気に入った表現です。
望ましい人生を進めるにあたって、心理的な苦痛が伴なうのは誰しも経験することです。
逃げるのでもなく、良い悪いをジャッジするのではなく
まずは苦痛を感じている事に気づき、不安や恐怖を受け入れた上でどこに向かってどのように行動するかを主体的に選択していかなければいけません。
引用元:あっという間に人は死ぬから 時間を食い尽くすモンスターの正体とその倒し方
充実した人生を過ごす上で外せない三原則

非合理的な行動をとってしまう理由がわかったうえで、充実した人生を送るにはどんな事が必要なのでしょうか。お金?人脈?なんだと思いますか?

他の書籍の中でも触れられていますが、人生を充実させる要素として”お金”は一番にならないことが多いそうです。
それは自分に当てはめてもそう思います。重要ではあるが、一番ではない。
充実した人生を過ごす上で外せない三原則をご紹介しておきます。読みながらご自身にとって、それがなんなのか考えてみてください。
充実した人生を過ごす上で外せない三原則
- 変えられないものと変えられるものを区別せよ。
- 人生に対して主体的に参加せよ
- 人生に「苦」は必要である

私たちが目を向けるべき"変えるべきもの"とはなんでしょう?私だったら、職場を囲む環境をグチるのではなく、自分の仕事のやり方とかでしょうか。
2.人生に対して主体的に参加せよ、はイメージしやすいかも。

自分で選択できることの多さが幸福度を決める,といいます。自分自身を豊かに整える習慣的で主体的な行動が、長期的で持続的な幸せに繋がる。
これは私の解釈ですが、1と2はセットになることが多いのではないかと思います。
われわれが集中すべきなのは、遺伝子を変えることでも外面を変えることでもなく、自分で変えられる習慣的な行動なのです。

3は一見、矛盾しているように見えるかもしれません。苦痛を逃れて楽に生きたいは、幸福を遠ざける事選択になる事が多い。
肥満の解消などはまさにそうですよね。
私たちは、なるべく少ない労力で楽をしたいと考えるが、実際にはこれまで払ってきたコスト、時間、労力やお金の総量で感じる幸福感が大きくなるのです。

人生を充実させる時間・人生の使い方に自分で変えられることに集中すると書きましたが、
では自分で変えられることはなんでしょうか??

我々が変えることができるのは認知と行動のみです。
人はありのままの世界を見ているわけではなく、受け取った情報を自分の中で整合性が取れるように瞬時に変換してから解釈したり、評価しています。出来事そのものには評価は存在しませんが、私たちの心のフィルターを通して出来事に良い悪いというジャッジを下しているのです。
引用元:あっという間に人は死ぬから 時間を食い尽くすモンスターの正体とその倒し方
まとめ:自分の価値観を明確にできる本です。

本書で一番気に入ったのは、”価値観”という自分の中でふわっとしていた言葉を具体的にしてくれたことです。
「価値観ってなに?」と聞かれてあなたならどう答えるでしょうか?本書で語られた定義が気に入ったので特に好きなものをまとめておきます。
🔹価値と価値観の違い
- 「価値(value)」は友情・正義・自己実現など、単語で表される抽象的な概念。
- 「価値観(values)」は、それらの価値をどう解釈し、重視し、日常生活に取り入れているかという個人の行動基準。
- 価値観は単語では表せず、行動や信念を含む文やストーリーで語られる。
- 人生の選択や行動に影響を与え、目的意識や意味づけに重要な役割を果たす。
🔹価値観はゴールではない
- 「価値観を大切にして生きる」は、方向性(例:西を目指す)であり、到達地点ではない。
- 一方、「ゴール」は達成可能な目的地であり、達成すれば完了するもの。
- 例:「結婚する」はゴールだが、「家族と信頼関係を築く」は価値観。
- ゴールの達成だけに囚われると、未達成=不幸と感じがち。
- トラブルがあっても、どのような姿勢や行動を選ぶかが価値観の反映。
🔹価値観=感情ではない
- 「好き」「快」など感情は一時的なもの、価値観は長期的な行動指針。
- 価値観は「〇〇すること」と能動的に表現される行動規範。
- 例:「健康が大事」→「毎日運動を続けて心身を整える」が価値観。
- 好き嫌いではなく、習慣や生き方にどう落とし込んでいるかが重要。
🔹価値観=幸福ではない

幸福は目的ではなく、価値観に沿った行動の「副産物」です。
- 幸福をゴールにすると、比較・不足感・自己否定に陥りやすい。
- 人生には避けられない3つの事実:死、孤独、責任。
- 結果はコントロールできないが、選択する行動には責任を持つべき。
- 不確実性を受け入れ、それでも前に進む自分を尊く感じられる行動が価値観。
🔹価値観に「欲望」は不要
- 自分から進んでやってしまうこと、自分が「心地よい」と思えることを基準に考えよう。
- 欠乏感(例:愛されたい)から出発する欲求は、価値観とは別。
- 他者のコントロールを求める行動は疲弊と自己否定を生む。
- 価値観は「内なる強み」から湧き出る意図や信念。
- 社会の「べき論」や義務感に縛られた行動ではなく、自発的な行動こそが価値観。

本書の中には価値観を明確にするワークが含まれています!文章に書かれるより、実際にカウンセリングを受けているような感覚で自分の価値観について考えられる問いが本書の中には用意されています。
意外と答えられなくてびっくりするかもしれませんよ。
以下のような方は、ぜひAudible(オーディブル)で本書を読んでみてください。
この本を読んだ方がいい人

こんな人はこの本を読んだ方がいい。
- 人生に大きな不満があるわけではないが、行き詰まりを感じる人
- 色々なライフハックを試してるけど、充実感を感じられていない人
- 本当は有意義な時間を過ごしたいと思っている人
- このままでいいのかな、という漠然とした焦りや不安が生まれている。満たされない感覚がある人
- 自分にとってのやるべきことや有意義なものがわかっていない人
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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